駐車場ビジネス入門

ニュータイプのコインパーキング(前払い式コインパーキング)

従来のコインパーキングは「後払い式」ですが、「前払い式」のコインパーキングが登場しました。(事前にチケット発行機で駐車券をお買い求め頂き、ダッシュボードの上など、外部からよく見える場所に置いていただく形式です。)
利用方法(駐車手順)は路上(公道上)のパーキングチケット(パーキングメーター)とほぼ同じです。
ちなみに弊社ではこのタイプを、愛情こめて「田舎パーキング」と呼んでおります。

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・チケット発行機(精算機)は普通のコインパーキング用を少し改造して流用しています。(上左写真)
・規定の料金をお支払いいただくとチケットが発行されます。(下左写真)
・そのチケットを外部からよく見える、ダッシュボードの上などに置いていただきます。(上右写真)
・イラストや文字で利用方法を明示しています。(下中・右写真)

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【砂利敷き+トラロープでローコスト化】

【メリット】
◆コスト
・イニシャルコストについて。主要な設備・機器はチケット発行機だけですので極めて低廉です。
・ランニングコストも、ロック板やゲートがないため定期メンテがほぼ不要なためローコストで済みます。
・ゲートやロック板、および地面に埋め込むセンサー等が必要ありませんので、砂利+トラロープでも運用が可能です。これにより、舗装費や車室ライン工事費が節約できます。
◆立地
・上記のとおり、出店にかかるコストが低廉であるため、従来のコインパーキングより損益分岐点が低いです。よって、より郊外(田舎)でも出店が可能となりました。
◆利用者
・利用者様の観点からも、低廉な料金のコインパーキングが色々な場所にあれば便利だと思われます。

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【ローコスト化により低廉な料金を実現】

【デメリット】
◆料金体系
・センサー類を設けませんので、駐車時間を測れません。よって料金メニューは1回300円などの単純で画一的な料金メニューになってしまいます。
◆不正駐車
・ロック板やゲートなどの車両を拘束する装置がありませんので、「不正出庫」が容易にできます。お客様の良心に期待するしかありません。(日本だから可能だともいえると思います。)
※注:不定期に監視員が巡回して取り締まりを実施いたします。
◆利用者
・基本的には低廉な料金メニューを設定するケースが多いのですが、1回300円や400円などの1回料金となるため、短時間利用(ちょい停め)の場合には割高になりがちです。